Fateシリーズの英霊(Apocrypha)1.アヴィケブロン

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Fate/Apocryphaを現在視聴している。

https://www.netflix.com/jp/title/80180849

もうこの記事を書いているころには見終わっているかもしれないが、今回はこのアニメの中身ではなく、登場人物の元ネタについてみていこうと思う。

今回はアヴィケブロンだ。

アヴィケブロンは本名をソロモン・イブン・ガビーロールといい新プラトン主義の哲学者である。

日本語のWikiにはカバラに関係しているとは記載されていなかったが、

https://plato.stanford.edu/entries/ibn-gabirol/

にはきちんと記載がある。本当はカバラに関しても少し書いてみたいとは思うが如何せん残念ながら英語にはたけていないので書くとしても後日だろう。

今回は新プラトン主義というものを取り上げていきたい。

新プラトン主義とは


「新プラトン主義」(: Neuplatonismus)は18世紀のドイツで生まれた造語が19世紀に入ってから定着した近代の用語であり、 シュライアーマッハー以降、文献学により、プラトン自身のオリジナルの教説と後世の追随者の思想とが区別して捉えられるようになって確立した概念である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/新プラトン主義

プラトンの考えを出発点として構築された概念だが、その実プラトンの考えは出発点に過ぎず、かなり派生したものだと言える。


プロティノスの思想はプラトンからインスピレーションを受けたものであるが、プラトンの広範囲にわたる思想のうち、彼が採用したものは、イデアに関する教説のみだといっても過言ではない。

https://philosophy.hix05.com/Hellenism/hellenism05protinos.html

ここから見るにイデアはプラトン主義と新プラトン主義に共通するものである。

ではイデアとは何なのだろう。


ソクラテスの問いに答えるような《まさに~であるもの》あるいは《~そのもの》の存在(=イデア)を想定し、このイデアのみが知のめざすべき時空を超えた・非物体的な・永遠の実在・真実在であり、このイデア抜きにしては確実な知というのはありえない、とした[1]


(中期のイデア論)《善そのもの》(=善のイデア)

(後期のイデア論において)万物は一者(善のイデア)から流出した

https://ja.wikipedia.org/wiki/イデア論

本来はイデアというと“ソクラテス~とした。”までなのだろうが、今回は新プラトニズムの方を考察したいので、後期のイデア論も引用した。

新プラトニズムは、善のイデアから主に語られるものである。

善のイデアを1なるものと置きそこから万物は生まれた。となっている。

善のイデアがすべての素であると言い換えられるのであれば、今の科学的な見地から言えば元素、もう少しおおもとに近づくと原子と電子、もう少し見てみると原子や電子を形作る素粒子ということになるのだろうか。

だが、素粒子自体に善や悪の概念があるとは思えない。そもそも論としては善というのも人によっては変わるわけである。個人的には善と訳すのは適当ではない気はする。

おそらく精神構造などを説明するために善悪の概念を取り入れたような気もする。


新プラトン主義の思想の大きな特徴は、一者からの流出の観念である。「一者」の思想は容易に「一神教」と結びつき、新プラトン主義の思想は中世ヨーロッパのキリスト教思弁哲学の基盤のひとつとなった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/新プラトン主義

要するにキリスト教の発展に新プラトン主義が役に立ち、その主義主張を広めたのがソロモン・イブン・ガビーロールでありアヴィケブロンであると言える。長かった……。

カバラについてなど後日説明するとして、今回はここまでとする。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。