WAIS-IIIの数字の意味

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WAIS-IIIはウェクスラー知能検査とも言い、大人の発達障害を図るうえで近年注目されている検査です。

現在はその後継であるWAIS-IVが使用される場合が多いでしょうが、数年前まではWAIS-IIIが使われていました。

今回はWAIS-IIIの数字の意味と解釈の仕方について少し説明しようと思います。

注:あくまで素人が資料を見て学んだことを書いていく記事です。検査結果と違うと感じた場合は医師や心理士の解釈を優先してください。

 

・IQ

IQは全検査IQ、言語性IQ 、動作性IQの三種類があり、いずれも各分野における知能の水準をあらわしたものです。

一般的な水準を100とし、そこからどれだけ高い、もしくは低いかでその能力の特性を把握します。

全検査IQはその名の通り検査全体での得手不得手を、言語性IQは言葉に関連した事柄への得手不得手を、動作性IQは記号や絵、立体を取り扱う際の得手不得手を表しています。

 

・群指数

群指数は各検査を分野ごとにまとめた大まかな区分で、言語理解、知覚統合、作動記憶、処理速度の4つがあります。いずれもIQとおなじく一般的な水準を100としたものです。それぞれが以下の能力を表します。

言語理解:言語の理解と表現の両方を含む言語能力
知覚統合:視覚やそれに基づく知覚や認知、またそれらを推理、処理する能力
作動記憶:作業したり考えたりする際、必要な(別の)事柄を記憶し活用できる能力
処理速度:処理のスピード

 

・下位検査

それぞれの検査項目を表します。上記2項目と同様に一般水準を100とした数値です。

それぞれの群指数内で差がある場合、群指数が低くても一概にその能力が弱いとは言い切れない可能性があります。

 

・ディスクレパンシー

IQあるいは群指数において、各数値に大きな差がある場合はディスクレパンシーと呼び、能力の大きな凹凸があることを示します。

ディスクレパンシーが存在する場合、発達障害の傾向が強いとされ、日常に困難を与える原因となりえます。

たとえばディスクレパンシーがある場合、本人は最も高い能力を自分の能力と考えますが、周りからの評価は最も低い能力を反映したものになりがちです。

 

書籍を参考にしてまとめてみましたがいかがでしょうか。検査結果がよくわからなかった方の助けになれば幸いです。

細かい解釈法についてはまた次の機会に書くことにします。

ではでは。

 

参考資料:「日本版WAIS-IIIの解釈事例と臨床研究」

https://www.amazon.co.jp/日本版WAIS‐IIIの解釈事例と臨床研究-藤田-和弘/dp/4821063654

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